ローヤルゼリーの含有量
ローヤルゼリーの製品すべてがローヤルゼリー100%とは限りません。
ローヤルゼリーには錠剤タイプやドリンクタイプなど形状も様々で、価格も数千円のものから数万円のものなど様々です。
特に価格はローヤルゼリーの含有量と深く関係しています。
(社)全国ローヤルゼリー公正取引協議会の公正マークがついた製品では、ローヤルゼリーに含まれる水分や粗蛋白質、デセン酸、酸度などに基準値を定め、それを満たす製品に公正マークを付けることを許可しています。
ローヤルゼリーの主要な3タイプ(生ローヤルゼリー、乾燥ローヤルゼリー、調整ローヤルゼリー)について含有量を紹介します。
1.生ローヤルゼリー
生ローヤルゼリーはミツバチが花粉や蜜を摂取して体内で消化分解、合成して作り出したローヤルゼリーを72時間以内にゼリー化して瓶詰したものです。
鮮度が高く栄養素の品質が高いまま製品化されておりローヤルゼリーも高純度です。
水分は62.5%以上68.5%以下、粗蛋白12.0%以上15.5%以下、デセン酸1.40%以上、酸度100gにつき1mol/L アルカリ32.0ml以上53.0ml以下です。
(参考:ローヤルゼリーの表示に関する公正競争規約 平成28年4月1日告示)
酸度から見てわかるように、クセが強く独特の酸味があり、飲みにくく抵抗を感じる場合が多いです。
また、鮮度を維持するために物流コストがかかるため高価な製品が多いのも特徴です。
2.乾燥ローヤルゼリー
熱を使用せず特殊な技術で栄養素を破壊せずに乾燥させたものが乾燥ローヤルゼリーです。
水分5.0%以下、粗蛋白33.0%以上47.0%以下、デセン酸3.50%以上です。
この乾燥粉末を用いて、カプセルタイプや錠剤タイプに加工します。
鮮度は生よりも少し落ちますが、最近は製法技術も上がり、鮮度を保った製品も多いです。
長期保存もでき、栄養成分も豊富で酸味を感じずに飲みやすい製品が多いです。
3.調整ローヤルゼリー
日本で販売されている大体の製品が調整ローヤルゼリーです。
ハチミツや乳糖などをほかの添加物を加えているため、ローヤルゼリーの含有率は低いです。しかし、安価なものが多く、ドリンクで飲みやすいタイプのものやコエンザイムQ10やヒアルロン酸などを配合して美容にいい成分を加えて商品化しているものなどがあります。
製品総重量の16%以上ローヤルゼリーを含めなければ調整ローヤルゼリーとは明記できず、かつデセン酸も0.18%以上含有する必要があります。
4.まとめ
ローヤルゼリー100%は生タイプしかありません。
ローヤルゼリー含有量だけでみると、生ローヤルゼリー商品が一番多くなりますが、デセン含有量に絞って比較をすると乾燥ローヤルゼリーのほうが高くなる商品もあります。
ローヤルゼリーの含有量とともにデセン酸の含有率も注目しましょう。
ローヤルゼリー含有量はパッケージに記載されていますので、店頭又はネットなどのサイトで確認し、乾燥ローヤルゼリーや調整ローヤルゼリーなどは生ローヤルゼリー含有量に換算してから比較するといいでしょう。